2013年1月21日の日記


前日の夕方6時前に意識が途切れて夜10時頃に目が覚めて、そのまま寝ずに朝を迎えた。
窓の外には昨日の朝と同じ濃い紫とオレンジのグラデーションが空を覆い尽くす光景があった。朝の兆しがビルに反射して街には人を急き立てるような刺々しい眩さが溢れていった。

 

忘れないように書き留めているのに文字に起こそうとすると当時の気持ちと今の気持ちのズレが文面ににじみ出てくる。
たのしくないときにたのしかったことは書けないのかもしれない。うれしくないときにうれしかったことは書けないのかもしれない。

昨日の朝と同じところで朝食を済ませて、10時前に宿泊していたホテルをチェックアウト。
電車を何本か乗り継いでスカイツリーの最寄り駅まで向かう。

人が大勢いた。おかげで随分と長い時間並ぶことになった。体感で一時間近く並んでいたような気がして携帯を確認したら実際には30分程度だった。箒で掃いて捨ててやりたいくらいの人数だった。エレベーターにギチギチに詰め込まれてよくわからない解説を聞かされて金を払ってなにが楽しいんだって気分だった。うんざりしてた。
降りるときにもエレベーターの前に行儀よく並んで、急かすような気持ちでエレベーターが自分を元の地平に引き戻してくれるのを待ちかねていた。自分の目の前に並んでいる女性がスカイツリーなう。と、たぶんツイッターに投稿しているのが目に入って少しげんなりした。あとから文面そのままでツイッターを検索したらやっぱり同じ文をツイートしてるアカウントがたくさんあって、おれにはなにをそんなに見てほしいのかよくわからなくて、また自分が阻害されてるような気持ちになってしまう。

そこからまた別の駅に電車で向かう。昼食のちゃんぽんはとても美味しかった。野菜が盛りだくさんで腹がすっかり膨れた。また東京に行ったときに寄る機会があればそのときにはもう一度食べたい。

それから駅の本屋に立ち寄って帰りの新幹線の時刻まで時間をつぶす。漫画を三冊買った。

帰りの車内では綾辻行人十角館の殺人を読んでいた。

夕食は山形に着いてから回転寿司で済ませた。そのあとスーパーで食料品を買った。

日が変わる数時間前に帰宅。風呂に入ったあと今日中に読み終わろうと読書を再開しているうちに瞼が重くなってきたので栞を挟んでそのまま寝た。